今週(7月21日〜24日)の東京株式市場を振り返ります。海の日(20日)明けの火曜日は歴史的な急反発で始まり、週末の金曜日は一転して大幅安。上下に大きく振れる荒れた1週間となりましたが、日経平均の週間騰落率はわずかにプラスで着地しました。まずは数字から見ていきます。

日付 日経平均終値 前日比 TOPIX終値 前日比
7/21(火) 66,232.19円 +2,091.07(+3.26%) 4,014.95 +95.74(+2.44%)
7/22(水) 66,115.60円 -116.59(-0.18%) 4,033.13 +18.18(+0.45%)
7/23(木) 66,422.60円 +307.00(+0.46%) 4,053.88 +20.75(+0.51%)
7/24(金) 64,611.15円 -1,811.45(-2.72%) 4,012.79 -41.09(-1.01%)

週間では、日経平均は前週末(7月17日)の終値64,141.12円から**470円あまり高い64,611.15円(+0.73%)**で1週間を終えました。TOPIXも4,000の節目を回復しています。

何があった?

今週の相場を理解するには、前週の急落が出発点になります。前週は7月16日・17日の2日間だけで日経平均が約4,610円下げる歴史的な下落となり、17日は前日比2,694円安の64,141円で引けていました。AI・半導体関連株が総崩れとなり、TOPIXは4,000の節目を割り込んでいました。

その反動が出たのが、海の日明けの**21日(火)**です。売られすぎた半導体株への押し目買いが広がり、日経平均は前日比2,091円高と、上げ幅としては歴代でも上位に入る大幅反発。前週の急落の約45%を1日で取り戻す動きで、TOPIXも4,000台を回復しました。

**22日(水)・23日(木)**は方向感を探る展開でした。22日は前日の米半導体株高を受けて朝方に1,300円を超えて上げた後、後場に失速して小幅安。23日は米アルファベット(グーグルの親会社)が設備投資計画の増額を示したことが「AI関連の需要拡大」と前向きに受け止められ、307円高と反発しました。

流れが変わったのが**週末24日(金)**です。同じアルファベットやテスラの決算が、今度は「AI投資が想定以上に膨らむ」との警戒に切り替わり、米ハイテク株が下落。加えて紅海でのタンカー攻撃報道で原油が約2カ月ぶりに1バレル=100ドル台へ急騰し、韓国のKOSPIも急落しました。これらが重なって東京市場も1,811円安と急落し、TOPIXは再び4,000近辺まで押し戻されました。為替はドル円が約40年ぶりの円安水準となる1ドル=163円台で推移しました。

注目ポイント

  • 今週は同じ「AI・半導体」というテーマが、日によって買い材料にも売り材料にもなりました。相場の重心がこのテーマに集中しているため、米大手テック企業の決算や投資姿勢をめぐるニュース一つで指数が大きく振れやすい局面が続いています。事実(何が起きたか)と受け止め方(強気か弱気か)を分けて眺めることが、今週のような相場ではとくに大切になりそうです。
  • 週末の急落には、AI警戒に加えて原油高と**海外株安(KOSPI)**という外部要因も重なりました。国内の材料だけでなく、中東情勢・原油・アジア株といった複数の要因が同時に効いた点は、今週の下げの特徴として押さえておきたいところです。

ひとこと解説

**週間騰落率(しゅうかんとうらくりつ)**とは、通常はその週の最終営業日の終値と、前週末の終値を比べた変化率のことです。今週のように週の中で急反発と急落が両方あっても、「週として見ればどうだったか」を一つの数字で把握できます。日々のニュースは1日の値動きに注目しがちですが、週間・月間といった少し長い区切りで見ると、相場の大きな流れをより落ち着いて確認できます。今週は日中の値動きこそ荒れましたが、週間ではわずかながらプラスで着地した、という点が全体像です。


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